軌跡

―三浦春馬さん―

2018-08-16「銀魂2」柳楽優弥×三浦春馬ロングインタビュー【前編】

2018年8月16日 NOSHの配信
※配信元サイトは閉鎖済です
※ブログ投稿日は、実際の配信日で設定

 

銀魂2 掟は破るためにこそある』で共演を果たした、柳楽優弥さん&三浦春馬さんのとても読み応えのあるロングインタビュー【前編】です。

※後編はこちら

 

以下、配信記事より

銀魂2」柳楽優弥×三浦春馬にロングインタビュー!共鳴し、共闘した、美しき真選組の志士たち【前編】

Q:おふたりの「真選組」チームは見せ場が多かった印象です。柳楽さんは土方と、土方が別の人格になるトッシーという全く異なる二面性を演じ分けられていて、お見事でした。

柳楽優弥(以下、柳楽):トッシーは楽しかったです!今までは割と個性的な、いろいろな役柄を演じる機会が多かったんです。こうして、ひとつの作品の中で、ふたつのキャラクターを演じられることはあまりないので、しっかり自分の経験を盛り込めたらいいな、とクランクインする前に決めて挑んでいました。

Q:完成作をご覧になって、ご自身で思わず笑ったりしたところもありましたか?

柳楽:トッシーの状態で神楽(橋本環奈さん)の写真を撮っているところですね(笑)。

三浦春馬(以下、三浦):(笑)。

柳楽:あそこは、「何をやってもいいよ」と言われていたんです。福田組で「何をやってもいいよ」って言われるのって、結構……。

Q:ハードルの高い感じを受けます。

柳楽:そうなんです、高いんですけど。福田監督の作品には何作か出させていただいているので、ムロ(ツヨシ)さんとか、(佐藤)二朗さんがやっているのを、「羨ましいな……。けど、僕はそこまでの実力じゃないな」と思いながら見ていたんです。今回は、そう言っていただいたので「思いっきりやろう!」と思って。そのあたりも観ていただきたいです。

三浦:楽しそうだったよね~。「何それ?」とか思いながら(笑)、本当に柳楽くんには大爆笑させてもらいました。だけど、トッシーから十四郎に戻る瞬間とか、十四郎の思いを後半に惜しげもなくパワフルに演じているところは、「本当に、この俳優は凄まじいな。素晴らしいな」と思って観ていましたね。

Q:土方に匹敵する、勝るとも劣らない三浦さんの快演も凄まじかったです。

柳楽:僕は、春馬くんが一番格好いいなって思いました。

三浦:うれしいなあ。……出演するとなったとき、周りの人たちに「面白いことが一切できないんだってね?つらいね~」とか、「どうなの?今の心境」と言われたんです。でも、僕の今回やらせていただいた伊東鴨太郎は、原作ファンの方々にもすごく人気なキャラクターなので、この役柄を真面目にしっかり演じることが確実にスパイスになると思っていて。だから、現場では何のストレスもなくやっていました。

試写を観たときに、確かにみんながすさまじく格好よく、構成も面白く、最後はぐっと……自分で演じていて言うのもなんですけど「じわっとくるのがわかるなあ」と思っていたんです。ただ、観終わったときに、今ひとつ自分の中の盛り上がりが欠けていて、「何なんだろうな、これは?」と。

で、今日、皆さんに会って(※取材日が完成披露試写会)分かったのが、「やっぱり自分も面白いことをやったほうが……」って思いました(笑)。皆が言っていたのは、「なるほど、ここ(面白いこと)なのかな」って。面白パートに参加していると、独特の一体感があるんだよね。

柳楽:うん、確かにあるね!

三浦:これだけ良い役をいただいておきながら、贅沢な話ですけど……。

Q:ないものねだりとでも言いますか。

三浦:「仲間外れになった気分ってこういうことか」、と(笑)。別に現実的に仲間外れにされているわけじゃないんですけど、そこだけは「いいなあ、羨ましいな」と思ったのは確かですね。現場では「面白パートやりたい」とか、一切思わなかったのに!

柳楽:観終わって、「面白パート、俺もやりたいな」って思ったんだ(笑)?

三浦:なんか、やり尽くせていない自分がそこにはいて、「あれ?」って思いました。

柳楽:すごく格好よかったけどな~。伊東って、唯一バックグラウンドが丁寧に描かれているし。あれ、グッときましたよね?

Q:かなり、きました。三浦さんが演じられた伊東は、すごく人間っぽさと言いますか、生身感を受け取りました。だからこそ、グッとくる要素が大きくなったように感じています。

三浦:うれしいです。

柳楽:あれはずるい……(笑)。

Q:そのあたりの膨らませ方は、三浦さん自身が考えて作られたんですか?

三浦:やっぱり原作があるので、関わる全員がセリフひとつにせよ、行動にせよ、外しすぎることを恐れてはいたんです。でも、やっぱり実写化で生身の人が演じるので、ちょっとした目の動き、逡巡する部分を僕は出したいと思って。どこまで表現したらいいのかを、現場で福田監督と相談しながらやりました。アニメーションを見たときに、声も若干合わせていったほうがいいのかも相談したんですけど、「それは普段の自分の声でやってほしい」ということだったので、都度、確認をしながらやっていきました。

柳楽:良いシーンがいろいろある中で一番「最高だな」と思ったのが、山崎(戸塚純貴さん)に気づく、伊東が後ろを見るところ!すごく格好よかった!春馬くんが演じているテンポみたいなものが好きでした。どんちゃん騒ぎの前半だったのに、後半はしっかりと、ちゃんと(している)。要するに……『銀魂2』が好きです。

三浦:(笑)。うれしいなあ。

Q:映画では「初めて」の共演です。因縁深い役どころですが、何か感慨のようなものはありますか?

三浦:自分たちでそんなに大袈裟には言えないけど、素晴らしい機会をもらいました。子役のときに、実はオーディション現場でも一緒だったりした仲だったし、何なら同じ学校に通っていましたし、思い返せば、やっぱり感慨深いところもあります。

当時はまったくしゃべることもなく「おはようございます」ぐらいしか言わなかったんですけど。現場で、いい大人になって、同じ子役を経てきたからこそ、お互いのスタンスや空気を、なんとなく察することができるから、「今はしゃべるのやめておこう」、「今は話しても大丈夫なんだな」という温度感がわかるんです。普通に現場でも、プライベートでご飯を食べていても、居心地は本当によかったです。

柳楽:小栗(旬)さんが山田(孝之)さんや勝地(涼)さんとかと、「よく昔オーディションで会っていた」とお話していますけど、僕たちもこの世代でそういうことがあるのってうれしいですよね。あまりないことだから。そういう人と仕事をして……15年くらいか?

三浦:そうなんですよね!柳楽くん以外、こういう関係性の人っていないかもしれない。

柳楽:いないよね。貴重だなって思います。また15年後とかね?15年、とりあえずこの業界で生き残ろうね。

三浦:本当だよね。次の目標15年後だね(笑)。

柳楽:15年後まで、とりあえず頑張ります(笑)。

 

赤山恭子 / エンタメライター

出典:NOSH

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