軌跡

―三浦春馬さん―

2019-01-14「こんな夜更けにバナナかよ」インタビュー

2019年1月14日 朝日こども新聞の配信※ブログ投稿日は、実際の配信日で設定

 

以下、配信記事より

俳優・三浦春馬さん「壁に立ち向かって夢を追え」

中2の時にギターを始めた。学校の音楽祭にはオーディションの場があり、受かればみんなの前で演奏させてもらえる。友達と「ゆず」の曲を猛練習し、中3のオーディションを迎える時期がやってきた。ところが、主演映画の撮影と時期が重なってしまい、断念。楽しくて、悔しかった中学の思い出だ。

学業と仕事が両立できる高校に進学。その時には「俳優として生きる」と決意していた。ドラマに映画、舞台と活躍の場が次々に広がる10代後半、夢をあきらめそうにもなった。特に18歳から19歳にかけて多忙を極め、睡眠は2~3時間の日が続いた。せりふもうまく頭に入らない。

「ここまで大変ならやめようかなと思いました。でも、甘えでしかないですよね」。ただただ目の前の芝居と向き合い、自分が震えるほどの仕事をする、という思いが支えになった。

「正直に言うと、これまで演じてきた中で、自分に一番近かったんじゃないかな」。こう話すのが、映画「こんな夜更けにバナナかよ 愛しき実話」で演じた医学生の田中久役だ。

医師を目指しながら、大泉洋さん演じる難病の筋ジストロフィー患者・鹿野靖明を支えるボランティアの一員として活動する。鹿野は一人では生きられないが、そのわがままぶりなどに田中の気持ちは追いつかなくなり、ボランティアの仲間たちとも距離ができる。医師の夢をあきらめようとも考えるが、命がけで生きる鹿野の姿に、心が揺さぶられていく。

自分に重ね合わせて言う。「夢を実現するのに必要な思いや強みを培ってきたつもりが、何かがきっかけで壁にぶち当たって自信が持てなくなる」。俳優や医師に限らず、さまざまな仕事、人との関わり方にも共通すると考える。「それでも向き合って乗り越えたとき、夢に近づけるはずです」

メッセージ

映画の主人公は障がい者で、体が不自由ですが、病院には入らず、自立した生活をしようとします。みなさんには何かを達成したいという気持ちの強さを感じて、輝いて生きてほしいですね。

 

(文・猪野元健、写真・粂川真木彦)

出典:朝日こども新聞

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