軌跡

―三浦春馬さん―

2019-01-12「こんな夜更けにバナナかよ」インタビュー

2019年1月12日 Rayの配信※ブログ投稿日は、実際の配信日で設定

 

以下、配信記事より

進む先に迷っている人にも、この映画を観てほしいです

大泉洋さん演じる鹿野は筋ジストロフィーとして日々を生きているんですけど、このお話をいただいたとき自分もドラマで 、ALSという難病の役をやっていたことを思い出しまして。筋肉が弱っていく役どころを演じる大変さが想像できたので鹿野さんをサポートするような形で、自分も大泉さんに対して何か手助けができたらいいなと撮影に臨みました。

僕の演じた田中は医学生で、鹿野ボランティアのひとりです。医師である父親よりも患者に寄り添った医療をめざしてボランティアに参加するんですが、そこで人に踏み込むことの難しさを初めて経験して。自分はこの職業に値するんだろうか、ただの偽善者じゃないのかって悩んでいく。それは彼の真面目さからくる葛藤なんですよね。でも、何かにつまずいている人や、迷っている人たちは、めざしていたゴールへ向かうプロセスに自分の気持ちがともなっていなくて、だから進む先がぼやけてしまうことが多いと思うんです。

これは僕の実体験からも感じることで、そんなに気持ちはいつもついてくるわけじゃない。でも、気持ちがついてこない自分がイヤになってしまうんですよね。だから、この映画を観ていただいて「あ、どこか自分に厳しすぎるのかな」って思ってほしいいし、そんなメッセージが少しでも多くの人に届いたらいいなと思いながら演じていました。

鹿野さんの生きざまと、洋さんが体現してくれた鹿野さんのキャラクターもたくさんの人に観てもらいいですね。何も飾らず、自分の弱みを隠さない、なんなら強みに変えてしまうような生き方をされているんです。自分を主張していいんだよって気づかせてくれるし、ありのままに生きてみることのきっかけをくれるキャラクターだと思います。

物語の舞台は北海道なので、撮影中はおいしいものをたくさん食べました。ただ、洋さんは日に日にやせていく役だったので、撮影が終わると常に走っていて。そこで自分も一緒に走れたらいいなと、バナナ部を結成したんですよ。(恋人役の)高畑(充希)さんも参加して「こんな夜更けにランニングかよ」って(笑)。河川敷を走って気持ちよかったですね。

こういう仕事に付随した稽古や自主練は自分のストレス解消にもなっているんですけど、プライベートの趣味もひとつくらい持っておくべきかなぁと、ちゃんとサーフィンを始めました。ショートボードを買って一生懸命にスキルを上げているところです。いつか海外でいい波に乗りたい、それが今の夢ですね。

 

撮影/田形千紘 スタイリング/上田リサ(HITOME)ヘア&メイク/倉田明美 取材・一部文/山田昭子

出典:Ray

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