軌跡

―三浦春馬さん―

2015-08-15「進撃の巨人」三浦春馬×長谷川博己インタビュー

2015年8月15日 MY JCOMの配信※ブログ投稿日は、実際の配信日で設定

 

以下、配信記事より

三浦春馬長谷川博己 インタビュー

全世界で5000万部を超えるメガヒットコミック「進撃の巨人」が実写映画化。
原作をベースに映画オリジナルの要素がふんだんに加えられ、原作のスピリットを失わないまま、スクリーンでまた新たな魅力を紡ぎ出していく。
その特異な世界観をどのように演じきったのか。
主人公・エレンを演じた三浦春馬と、シキシマを演じた長谷川博己に話を聞いた。

「ひょうきんな部分を見て、長谷川さんへの壁が崩れた」(三浦)

――最初に役衣裳で会ったときのお互いの印象は?

三浦:最初にお会いしたとき、長谷川さんは落ち着いた雰囲気の方だなという印象でした。役柄のイメージも重なって、とてもカッコよくて…。そしてその日の終盤に、長谷川さんが立体機動装置で飛んでいくシーンの撮影があったんです。それがもう、ワイヤーで吊るされてすごい高さまで飛んでいくんですよ!

長谷川:あれ、すごかったよね。20メートルくらいはあったんじゃないかな?

三浦:それくらいはあったと思います。そしたら長谷川さん「ヒュー!すげー!!」ってハイテンションで声を上げていて。そんなひょうきんな一面もあるんだ、と思いました。と同時に、長谷川さんに対しての自分の中の壁が崩れましたね。もっと突っ込んでいってもいいのかな、と(笑)

長谷川:僕も良く覚えているよ。「今日、飛びます」っていきなり言われてね。その日、脚本家も来てたんだけど、「脚本家も一緒に引っ張りますから」って聞いて。そんなの聞いてないよ、大丈夫かよ、って思いました(笑)。ワイヤーの調整は人力なんですよ。で、20mくらいまで上がって、そのときはすごいテンションが上がるんだけど、その後でふわっと落ちるんですね。

――初日からハードな撮影ですね。立体機動装置をつけてのアクションも大変だったんじゃないですか?

三浦:立体機動装置って3種類あるんですよ。かなり寄って撮るときの、本当にすべて金属を使っているかなり重いもの。もうひとつは、つなぎ目などに金属を使っていて着けているときの重量感はあるけど、すべて金属のものよりは軽いもの。最後にアクション用のやわらかい素材で作られたものですね。そういう配慮はすごくうれしかったです。立体機動装置は後ろに長いので、その分コンパスのように動いて人や物に当たらないようにする必要はありましたけど、本当に何度も衣装合わせをして、細かい部分もしっかり装着できるようになっていたので着けていて違和感というか、ストレスはまったくありませんでした。

長谷川:僕の衣装も、やっぱり意味を考えなきゃな、と。マントでも、ただカッコいいからとか、そういう表面的なことでやるのは嫌だなと思ってました。衣装合わせで、(マントが)無いってことはありませんか?っていう所から、いろいろ相談しましたね。身を隠すためにもう少し長いほうが良くないか、いや、立体機動で飛ぶときにはどうだろうか、と衣装も自分の中で気持ちが納得できる形になりましたね。

「主役としての責任の背負い方が頼もしかった」(長谷川)

――オフのときはどんなお話をしてましたか?

三浦:2人だけのシーンがあったんですが、空いている時間は役柄についてとか、これから撮るシーンについてとか、ほかのキャストの方よりもお話したと思います。すごく穏やかに話してくださって、緊張もほぐれました。今までいろんな現場をやらせてもらいましたが、その中でもなかなか経験したことの無いシーンだったんです。なので、“どんなふうに見せていこうか”“映像的な芝居じゃなくて、演劇的な要素がかなりあるんじゃないか”みたいに、いろんな話をしましたね。

長谷川:割と空間が異質というか、そういう場所が多かったので。監督と相談しつつ、カメラがどれくらい引きで撮るのか、全身で撮るんだったら演劇的なほうがいいのか、寄るんだったら映像的な演技なほうがいいのか、とかそういうのは考えてましたね。樋口監督の好きな映画のワンシーンから来ているんだろうな、とか、そんな話もしていました。春馬くんは、ずーっと空き時間は台本と向き合っているんですよ。すごく真面目で。現場で主役としての責任の背負い方が違うなという感じがして、僕もいろいろと勉強させられました。

――前編の中では、エレンとシキシマは対立しているように見えます。どんな思いで演じていらっしゃったんですか?

三浦:エレンの目線から言うと、シキシマ隊長への絶対的なあこがれと、嫉妬も少しあったと思うんです。エレンのミカサに対する思いと、ミカサとシキシマの関係…。そういったエレン、ミカサ、シキシマの複雑な関係性のなかで、嫉妬したくないんだけど、シキシマに対する嫉妬心が生まれていく。エレンの中でその気持ちが爆発して、飛び立っていくんです。

長谷川:シキシマからは、エレンは分身って言ってもいいのかな、っていう感じですね。エレンの出方とか、シキシマはだいたいわかっているんですよ。エレンがストレートに向かってくるところをかわして、後ろからパスッとやる。そんなイメージですかね。エレンとシキシマは全然遠い存在じゃないんです。ドッペルゲンガーみたいな、そういう見方でもいいのかな、と思っています。

三浦:その考え方、すごく深いですね。面白いです。エレンの“こんな自分になりたい”という理想がそこにあるんですよね。シキシマ隊長として。シキシマ隊長のセリフには好きなものがいくつかあるんです。映画を観た人も、そういうお気に入りを見つけてもらえたら嬉しいですね。

 

カメラマン:渡部孝弘
取材・文:宮崎新之

出典:MY JCOM

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