軌跡

―三浦春馬さん―

2015-05-10「地獄のオルフェウス」プレスコール&記者会見

2015年5月10日 Astageの配信※ブログ投稿日は、実際の配信日で設定

 

以下、配信記事より

大竹しのぶ三浦春馬 魅惑の共演カップルが実現! 『地獄のオルフェウスプレスコール&記者会見

今回上演されるのは、アメリカ現代演劇界に確固たる地位を築いたテネシー・ウィリアムズが絶頂期といえる1957年に発表した『地獄のオルフェウス』。1940年に初演された『天使のたたかい』を実に17年の歳月をかけて改訂し、作家生命のすべてを懸けて書かれた自信作である。

主人公レイディ・トーランスを演じるのは、日本を代表する女優大竹しのぶテネシー・ウィリアムズ戯曲『欲望という名の電車』で紀伊国屋演劇賞を受賞し、演劇界を騒然とさせた実績を持つ大竹しのぶの演技に期待が高まる。

自由の魂の象徴である青年ヴァルには若手実力派No.1と呼び声も高い三浦春馬。今回ストレートプレイ初挑戦となる三浦春馬が、難役にどう挑むか熱い注目が集まっている。

ほかにも舞台でも目覚しい活躍の水川あさみ、幅広い演技で観客を魅了する三田和代など、名実ともに魅力溢れる豪華キャストが集結。
5月7日の初日を控えた前日、プレスコールと記者会見が行われた。

【物語】
舞台は、アメリカ南部。
ありふれた町の用品雑貨店。ガンに冒され、医師にも見放された店主ジェイブが二階に臥している。しかし、妻のレイディ(大竹しのぶ)の関心は夫にではなく店の改装計画にあるらしい。彼女はイタリア移民の娘で、父がかつて開いていたライン・ガーデンで過ごした少女時代の思い出を心に抱いている。
そんなある日、蛇革のジャケットを着てギターを持った奇妙な青年が現れた。名はヴァル(三浦春馬)。彼のどこか野性味や純粋さを感じさせる人柄に惹かれ、レイディは彼を雇い入れる。
偏見と慣習に囚われた小さなコミュニティ。愛のない結婚をし、淡々と日常を生きる女の前に現れたひとりの青年。彼が放つ違和感は波紋のように広がって人々の欲望を触発していく…。

プレスコール】
まず公開された場面は、ヴァルに惹かれるキャロルが、ヴァルと再会する場面。
テレビや映画ではよく見かける三浦春馬水川あさみという二人の俳優の、そのイメージとは全く異なった、そして生身の人間を感じさせる演技は、胸に迫りくる。
ミュージカルのステージで、歌にも定評のある三浦がギターを抱え、また新たな魅力を見せる。ヴァルに魅了されるのは、舞台の上の女性たちばかりではないだろう。

次に公開されたのは、レイディとヴァルの二人のシーン。
相手の反応を確かめながら、その心を読み取ろうとする二人の言葉のやり取りは、恋の駆け引きというには、あまりに切実。

舞台から時代と町の雰囲気が、匂いたつように感じられる。
この恋の行方を左右するのは、この町だと思えるのは何故だろう…。

【記者会見】
プレスコール後のには演出家のフィリップ・ブリーン、大竹しのぶ三浦春馬水川あさみ三田和代が登壇した。
演出のフィリップ・ブリーンは「すばらしい時間を過ごすことができた。言葉の壁は障害にならなかった。僕がイギリスでやっていることと違いはなく、そのことは大きな発見であり、安心したことだった。稽古のかなり早い段階から、すばらしい俳優たちはみな感情の真実を感じ取れていた。“地獄のオルフェウス”はテネシー・ウィリアムの戯曲の中ではあまり上演されていない作品だが、詩的な表現、美しい豊かさを感じていただきたい。彼が書いた、人を愛するということ、人間に共通する悲劇、性を描いているすばらしい作品です」と語った。

大竹しのぶは「毎日、夢のような時間を過ごした。フィリップとの稽古は本当に楽しくて、明日幕が開いて、フィリップとの時間がなくなることが一番悲しい。フィリップが話しているように、愛を教えてくれる作品なので、これは劇場で体感してほしい」と熱い思いを話した。

水川あさみも「充実した稽古ができた。フィリップが稽古をつけてくれ、そこになかなか自分がいけないことにはがゆい思いをしたけれど、頑張りたいと思う」といえば、ベテランの三田和代は「自分が台本を読み、考えていた人間像よりもフィリップの解釈は深く、より立体的な人間像でした。そういう部分も表現することができるというサジェスションをいただけたことは、この年になってまた、新たなキャラクターに出会えた喜びでいっぱいです」と興奮気味に語った。

三浦春馬も「僕も台本を読み込む力がかなり少なかったが、フィリップに沢山の素敵な言葉をもらいました。魔法をかけられた様に、心の奥底から感情を引き出してくれるような演出を毎日いただいたことを本当に感謝しています」と話した。

フィリップ・ブリーンが出演者たちにとって絶大な信頼を得ていることが、本作をより深いものにしているのだろう。
大竹しのぶは最後に「一ヶ月ちょっと、フィリップとスタッフたちとともにみんなで作った芝居を音楽、照明すべて緻密に作られているので、お芝居ってこんなに面白くて、ドキドキして、胸をつかれるような、そんな感覚を味わってもらいたい。そのために、毎日毎日積み上げてきたものをちゃんと表現できるように頑張っていきたいと思います」と締めくくった。

 

出典:Astage

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大竹しのぶ三浦春馬 『地獄のオルフェウスプレスコール

 

『地獄のオルフェウス』記者会見

 

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