軌跡

―三浦春馬さん―

2010-09-25「君に届け」flumpool×三浦春馬(対談)

2010年9月25日 excite musicの配信
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以下、配信記事より

対談 flumpool×三浦春馬
“ピュアさ”が心の筋肉を刺激する

ドラマ『ブラッディ・マンデイ』(08年 TBS系)から数えるともう3回目のタッグになりますね。振り返って初対面の時のお互いの印象を教えて頂けますか?

三浦:「あ、flumpoolさんだ!」と思いました(笑)。

隆太:僕はテレビで観るよりも男らしさを感じましたね。

三浦:男らしいってなかなか言われないんですよ。どっちかっていうと、優しそうだとか女性寄りのことを言われるので。だからすごく嬉しいです。

--三浦さんはflumpoolの「君に届け」を聴いてどう感じましたか?

三浦:メロディラインを聴いてサビのところで走り出したくなるような歌だなって。そして爽やかな、すごく良い曲作ってくれて、感謝しなきゃって思いました。TVCMで流れているのを聴いたらきっと映画を観たくなる…そういう勢いのある感じだったんですよね。映画のエンディングであの曲が掛かることでしんみり終わるんじゃなく、映画が始まった時の爽やかさが最後まで続くから、僕は「ああ、なんか良いなぁ」と思いました。

皆さんは映画を観て、三浦さんのお芝居からどんな印象を受けましたか?

隆太:爽やかでしたね! 「等身大だな」と思いました。

三浦:いや、そんなことないです(笑)。

隆太:『ブラッディ・マンデイ』の高木藤丸役の時は、すっごい演技派だなと思っていて。泣くシーンとかも引き込まれる表情だったし、息をするのも忘れて観てました(笑)。今回はそういうのではなくて、笑うシーンも真面目に話すシーンも何かその場に自分もいるような気がするほど自然で、映画を観ている気がしなかったぐらいです。

三浦:ありがとうございます。昨年は“地球ゴージャス”の舞台(『星の大地に降る涙』)でサムライの役をやりまして、その後『サムライ・ハイスクール』(日本テレビ系)という連ドラでもサムライをやりましたし、それから『ブラッディ・マンデイ』で、ずっと切羽詰まった感じの役しかやってなかったんですよ。何かが起こったらそっちに向かって思いっきり顔を振ったりする芝居が大半だったので、「風早!」って呼ばれて振り向くスピードが最初は尋常じゃないスピードだったんですよね(笑)。いつも身構えていたみたいで、力が入った芝居がしみついてたんでしょうね。なので今回はまず身体の力を抜くことから始めて。だから逆に静かな芝居をする難しさがありましたし、勉強になりました。

誠司:真面目な話、僕は春馬くんの色んな作品を観ていて、ほんとに純粋に色んな人物を表現しててすごいなと思っているんです。今回は等身大の春馬くんのような気もしたし、良い意味で難しい捉え方をしたり構えて観たりするようなところが全然なく、素直に観られて面白かったです。

元気:春馬くんにはほんとはもっとダークな部分があるのかもしれないんですけど、(風早役が)ピッタリだなと思いました。原作のマンガを先に読んで、ある程度イメージを持って観に行ってもすんなり入ってきましたね。お客さんが観てもそうなんじゃないでしょうか。

一生:風早くんには憧れましたね。こんな学生時代を送りたかったなと。いやあ、でもね…何て言うんですか? すごいですよ、春馬くんは!

一同:(笑)。

三浦さんご本人としては、特に印象に残っているシーンはどこですか?

三浦:爽子が校庭で石ころを蹴ってる時に風早がサッカーボールを目の前に転がして、そこから一緒に蹴り合うシーンがあるんです。そこで風早が爽子を励ましたりするんですけど、自分的にはすごく良いシーンになったんじゃないかなと思います。

隆太:「ボールは、“相手に届け”と思わないと届かない」っていうようなセリフ、あったよね?ちょっと確信が持てないけど…。

三浦:あ、でもそんな感じです。

隆太:ああいうとこ好きです。

三浦:ありがとうございます。

隆太さんは、3回ぐらい泣きそうになるシーンがあったとか?

隆太:あったんですよ、3回。メンバーにも訊いたら、皆3回ぐらい泣いたって言ってました。

三浦:本当ですか? 嬉しい!

隆太:3回泣くシーンがあります。

一生:3回って決めつけんな!(笑)。

隆太:ま、もっとあるだろうな(笑)。

三浦:個人的に「ここ、来たんじゃないかな?」って思うのは、爽子がトイレで友情のために必死に頑張ってちょっと泣き泣きながらも友達をかばうというシーンです。あそこは原作でも好きで、映像でも良かったなと思いましたね。

一生:あ~、あそこ良かった!

ピュアさに胸を打たれる映画でした。風早・爽子の同世代だけでなく、物語の世界を懐かしく振り返るような、上の世代の人達も楽しめるんじゃないでしょうか。

三浦:さっき元気さんが言っていた言葉がホント刺さったんですけど…あの、もう一回言ってもらえますか? そのうち僕のものになってると思うんですけど(笑)。

一同:(笑)。

元気:(笑)。空気で言っただけだけど…心臓の、普段使わない筋肉を使う感じがすごくしたんですよね。最初の桜のシーンを観て、「最近、心のそういう部分を使ってなかったんだな」って感じて。だからそのピュアさがすごく懐かしくもあるし、憧れるし…そういう感覚でしたね。

三浦:僕たちよりも年上の方は、いつも使わない心臓の筋肉を使って頂けるんじゃないかなと思います!

flumpoolの皆さんの学生時代は、風早のような爽やか系でしたか?

一生:いや、それを目指して面白いこと言おうと思ってしゃべったりしてたんですけど…叶わなかったですね(笑)。

元気:僕はどっちかと言うと爽子系です。一日一善を目標にしてない爽子(笑)。陰か陽かって言ったら、陰キャラですね。

誠司:僕は女子から「笑った顔見たいことない」って言われてました(苦笑)。

元気:卒業アルバムを見せてもらったんですけど、屋上から撮った集合写真で全員空を見上げてるのに、(誠司)一人だけ下向いてて頭が写ってましたから。「どんだけ陰やねん!」ていう。

三浦:はははは!

隆太:僕はどっちかというと風早系でしたね。…ツッコんでくれ!

元気:ツッコまんぞ(笑)。確かに、中・高校までは。でも、大学では友達何人出来たんだっけ?

隆太:4年間で二人。

三浦:ははははは!!

(笑)。では、今後のお互いに対するリクエストを聞かせて下さい。「三浦さんのこんな役を見たい」「flumpoolのこんな曲を聴きたい」など、お願いします。

元気:悪! 善が一つもない、究極の悪役。

隆太:観てみたいな。

三浦:僕もやってみたいんですよ~。

一生:どうなるんやろう?

元気:知的なのはもう分かるから、肉体的な悪!

一同:(笑)。

隆太:「星に願いを」って曲があるんですけど、僕ね、あれは春馬くんを主人公に勝手に作っちゃったんですよ。

三浦:そうだったんですか? 全然知らなかった。

隆太:あれを映画にして春馬くんにやって欲しい。俺の頭の中では映画がもう出来てた。

じゃあ実際に映画化する場合は監督は隆太さんで?

隆太:そうですね、やらせてもらいます(笑)。

三浦:僕からのリクエストは…“悪”っぽい曲を作って欲しいですね。激しい、ちょっと破壊的な。今まであんまりないんじゃないかなぁって思うんですよ。

一生:良いっすね~。確かに欲しいね、俺等も。

三浦:聴いてみたいなっていう気がしますし。もしミュージック・ビデオを作るのであれば、是非僕を使って下さい!

一生:あ、マジっすか? ありがとうございます!

では最後に、読者にメッセージをお願いします。

隆太:映画『君に届け』は、僕らも観たんですけどホントに“届く”作品というか。観る前と後とでは確実に何かが変わっているような、そういう作用のある、働きかけるすごく良い映画だなと思ったんで、僕らの主題歌と共に是非、楽しみにしていて下さい。

三浦:「君に届け」は、幅広い世代の方に観て頂ける作品です。僕よりも年下だったらこれから経験するであろう初めてのドキドキ、キラキラがいっぱい詰まっていると思いますし。僕より年上の方にとっては、さっきの元気さんの言葉なんですけど、最近使っていない心の筋肉を使っていただけるような、もしかしたら味わってないような刺激を味わえるような映画だと思いますし。そんな“良い刺激”を求めて観に来ていただければ、絶対にその刺激はあると思いますので、是非観に来て欲しいですね。

 

取材・文/大前多恵、スチール撮影/平野タカシ

出典:excite music

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