軌跡

―三浦春馬さん―

2019-01-08「罪と罰」初日前会見&公開稽古

2019年1月8日 ステージナタリーの配信※ブログ投稿日は、実際の配信日で設定

 

以下、配信記事より

息もつかせぬ展開「罪と罰」明日開幕、三浦春馬コントラストを楽しんで」

三浦春馬大島優子らが出演する「罪と罰」が、明日1月9日に東京・Bunkamura シアターコクーンで開幕する。これに先駆け、本日8日に公開フォトコールと初日前会見が行われた。

フョードル・ドストエフスキーの同名長編小説を原作とした「罪と罰」は、“シアターコクーンが海外の才能と出会い、新たな視点で挑む演劇シリーズ”「DISCOVER WORLD THEATRE」の第5弾。上演台本・演出を担当するのは、同劇場で2015年に上演された三浦の出演作「地獄のオルフェウス」を手がけたフィリップ・ブリーンだ。そして出演には三浦、大島のほか、南沢奈央、松田慎也、山路和弘立石涼子勝村政信麻実れいらが名を連ねている。

本日公開されたのは、1幕冒頭のワンシーン。舞台上には寂れた家具が積み重ねられ、いくつもの蛍光灯が吊るされている。群衆に扮したミュージシャンたちが、キャストの中に紛れながら重々しい音を奏でる中、目の下に隈を作り、無精ひげを生やした三浦は、長く重厚な独白を披露した。

フォトコール後に行われた初日前会見には、三浦、大島、勝村、麻実の4人が出席。まず三浦が「演出のフィリップ・ブリーンと一緒に仕事をするのは、今作で2度目になります。彼がどういうふうに僕たちを導いてくれるのか、今回も期待せずにはいられませんでした。彼が10年にわたって温めてきたこの『罪と罰』という作品を、日本の皆様に届けられることをうれしく思います」と口火を切る。また、頭脳明晰だが貧乏な青年・ラスコリニコフという役どころについて、「正義のために殺人を犯す役なので、とてもエネルギーがいるんです。心地のいい疲労感ではあるんですが、稽古のあと、このまま消えてしまうんじゃないかと思ったこともありました(笑)」と苦労を明かした。

退職官吏の娘で娼婦のソーニャ役を演じる大島は「新たな『罪と罰』がこの世に生まれました。この作品に携わる者として、自分の役割をまっとうしたいです」と意欲を見せると共に、今回のフィリップ・ブリーンとのクリエーションに、自身の留学経験を生かすことができたと手応えを語った。

今回が初共演となる大島の印象を問われた三浦は「稽古中、大島さんが悔しさのあまり感極まっているのを見て、『彼女ががんばっているから僕たちもがんばらなきゃいけない』と思いました」と裏話を披露。これを受け、大島は「恥ずかしい!」とはにかみながら、「私がいっぱいいっぱいになってしまったときに、三浦さんがメモをくれたんです。そのメモには『一緒にがんばろう』って書いてあって……このとき、座長を信じてついていこうって思いました」と三浦への信頼を明かした。

勝村が演じるのは、ラスコリニコフと対峙する国家捜査官・ポルフィーリ。勝村は、このポルフィーリが「刑事コロンボ」のモデルになったことに言及しつつ、「『刑事コロンボ』で知られるピーター・フォークが『Defiled -ディファイルド-』で演じたブライアン・ディッキーという役を僕もやらせていただいたことがあるので、縁を感じました」と感慨深げに語り、「捕まえることが目的ではなく、改心させてしっかり罪を認めさせるという、刑事と犯人の関係性が見どころです」と注目ポイントを挙げる。そして、退職官吏の後妻・カテリーナ役の麻実は「もうすぐ芸能生活50年を迎えますが、カテリーナのような役を演じるのは初めてで、とても怖かったです。素晴らしいお役をいただいたので、大事に作り上げられたら」とまっすぐ前を見据えた。

最後に三浦は「1幕は、ジェットコースターに乗ったときのような息もつかせぬ展開が見どころで、一方の2幕は、それぞれのキャラクターの心の動きにフォーカスした構成になっているので、そのコントラストを楽しんでいただけたらと思います。劇場でお待ちしております」と観客にメッセージを送り、会見を締めくくった。

上演時間は休憩ありの約3時間40分。東京公演は明日1月9日から2月1日までBunkamura シアターコクーンで行われ、大阪公演は2月9日から17日まで大阪・森ノ宮ピロティホールで実施される。

 

出典:ステージナタリー

 

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