軌跡

―三浦春馬さん―

2018-12-08「キンキーブーツ」インタビュー

2018年12月8日 ザテレビジョンの配信※ブログ投稿日は、実際の配信日で設定

 

以下、配信記事より

“綺麗過ぎる”と話題だった姿を再び!三浦春馬「どうにか成長した姿を見せなければ」

小池徹平三浦春馬のW主演で、全日完売&連日スタンディングオベーションという盛り上がりをみせたブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」(2016年)が、2019年春、待望の再演が決定した。

経営不振に陥った靴工場の跡取り息子チャーリー(小池)がドラァグクイーン(女装家)のローラ(三浦)と出会い、ドラァグクイーン専用のブーツ工場として再生する過程を描いたストーリーは笑いと感動が満載。鍛え抜かれた肉体と美しい女装姿でも当時話題となった三浦に、再演への意気込みをじっくりと聞いた。

毎日がスペシャルな日になっていました。

――2016年の「キンキーブーツ」初演で印象に残っていることはなんですか?

1公演1公演、お客さんの本当にうれしそうな顔だったり、喜んで帰ってくださったんだろうな…って想像できるような温かい声援をいただいたこと。また、そんな環境の中で最後までしっかり走り切れたっていうのはすごく大きかったです。幕が開いた当初は、こんなにもいい反響がリアルタイムで来るなんて思ってなかったんですよ。本当に毎日がスペシャルな日になっていました。

――三浦さんが演じたのはドラァグクイーンのローラ役。いかがでしたか?

興奮していたし、稽古中から早くステージに上がりたいという気持ちでした。ただ自分のスキル不足を実感することも多くて。もどかしい思いをすることも結構ありましたね。でもひとつ言えるのは、この作品の持ってるエネルギーやパワーみたいなものはすごくて。(本番に)入ってしまえば、そういうものに自然と引っ張られるようなところもあったと思います。

ずっとやりたいと思っていた役ができているという喜び

――精神的にも肉体的にも、かなりハードな役だったと思います。モチベーションを維持するためにやっていたことはありましたか?

それが、何もないんです(笑)。「今日はどんな変化がつけられるかな?」とか「今日はあそこ上手く歌えるかな?」っていう、ひたすらチャレンジ、チャレンジ…の毎日で。モチベーションを保つ=舞台に出続けること、みたいな感じだったのかなと思います。悔しいことはいっぱいあったけど、つらいと思ったことは一度もなかったです。

――それもやっぱり作品の持つ力ですかね?

だと思います。プラス、自分がこの目で実際にブロードウェイで見て、ずっとやりたいと思っていた役ができているという喜び。しかもお客さんがとびきりの笑顔をステージに向けてくださっているというその状況が幸せすぎて。そういう意味では、やっぱりそういうお客さんの反応がモチベーションにつながった部分も大きいのかなと今あらためて思います。

――ローラをはじめ、さまざまなキャストの姿を通して「自分らしく生きる」というメッセージを伝えている今作。三浦さん自身もこの作品を通して価値観や考え方が変化したところはありましたか?

作品に携わっている最中から、他人を受け入れる幅というか、そういうものは広がっていたのかなと思います。もともと人と距離を置く方でもないんですけど、いろんな人たちに興味や関心を持って接することはあらためて大事だなって。ちょっと苦手だなっていう人も、その人が何かに一生懸命になってる姿を見て「応援したいな」って思ったり、ある一部分だけじゃなく広く見られるようになった気もします。あと自分自身に関しても、この「キンキーブーツ」を経て将来の指針みたいなものがちょっと見えたかなって。例えば渡辺謙さんや大沢たかおさんのように、海外で自分の活躍の幅を広げたり、試してみるっていう果敢な挑戦も考えられるようになったくらい視野を広げてくれた作品になったと思います。

2回目は「どうにか成長した姿を見せなければ」

――そして今回の再演決定を聞いたときはいかがでしたか?

実は初演のときから再演のお話は聞いていたんですが、すごくうれしかったです。お芝居の中に自然と歌が入ってくるような、キャラクターとキャラクターの関係性がしっかり構築できているからこそ感情が高まって歌になっていく…というところを自然と届けられるような鍛錬をしていきたいと思ってます。

――2回目というところのプレッシャーはありますか?

1回目と2回目の気負いは、またタイプが違うのかなと。2回目は「どうにか成長した姿を見せなければ」とか「“1回目も良かったけど2回目の方が良くなった”という思いを持って帰ってほしい」って気持ちがあります。それをいい緊張感に変えて頑張っていけたらいいですね。よりリアリティーのある「キンキーブーツ」にしていけたらいいなと思ってます。

――「キンキーブーツ」は老若男女が楽しめるミュージカルデビューにもピッタリの作品。今回初めて見る方へのメッセージもお願いできますか?

実は初演の後、「『キンキーブーツ』をきっかけに他のミュージカルも見るようになったんです」と言ってもらうことあって。そのときにグッとうれしさが込み上げてきたし、同時に、もっともっとこういった産業が若い世代に近しい存在になってくれればなって。この作品は、1人で来ても友達や家族と来ても絶対に特別な時間になると思います。損はさせないので、まずはとにかく劇場に足を運んでいただきたいです。

 

撮影=コザイリサ
取材・文=川倉由起子

出典:ザテレビジョン

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