軌跡

―三浦春馬さん―

2018-08-18「銀魂2」インタビュー

2018年8月18日 FINEBOYSの配信※ブログ投稿日は、実際の配信日で設定

 

以下、配信記事より

ファッション&出演映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』インタビュー
三浦春馬】”初めて”づくしで刺激的な毎日だった!

ついに本日8月17日(金)から公開する話題の映画『銀魂2 掟は破るためにこそある』に出演中の三浦春馬。映画の魅力や役に対する思いはもちろん、今夏に着たい服について話を聞いてきた!

■夏らしい開衿シャツに注目してる!

――まずは映画のお話の前にちょっとファッションについて。今年の夏、ファッションで注目してるアイテムってありますか?

「夏っていうと僕の場合はシャツですね。とくに今っぽさがある開衿シャツはデザインのバリエーションも多くて今年こそ欲しいな。男っぽくもなれるし、さわやかさもある。僕なら黒の短靴に派手な色か柄のソックスを履いてワンポイントでアクセントをつけて着こなしたいです。今はどこかに上品な要素が入ったスタイルが気分なんですよ。今年の夏はさわやか&キレイめをテーマにした格好を楽しんでます」

■「いつか一緒に」がかなった福田組への参加

――まず、映画『銀魂』の続編『銀魂2 掟は破るためにこそある』の新キャストとしてのオファーを受けた時の心境から聞かせてください。

「福田監督には以前から「いつか一緒にやりたいね」っていうお声がけをいただいていたので、やっと福田組で機能できるんだなって思ったのが最初でしたね。やっと実現するんだっていう嬉しさがありました。そのあとで、台本をいただいて、マネージャーから、キャラクターの説明をしてもらったときに、純粋に現場に入るのが楽しみでした」

――楽しみになった理由というのは?

「実は今までいわゆる“悪役”をやったことがなかったんですよ。僕にとっては初めての悪役という意味でモチベーションも高かったし、早く現場に入りたいなと思いました」

――今回、実写化されるのは、原作でも人気のある「真選組動乱篇」と「将軍接待篇」を融合したストーリー。三浦さんは「将軍接待篇」のエピソードの方にはあまり絡んでない。

「そうなんですよ! 今回のお話をいただいてからアニメも見させていただいたんですけど、最高におもしろくて。こんなに絶え間なく笑えるんだって思っていて。しかも、福田さんなので、“おもしろ”ができるのかなと思ってたら、僕の役にはコメディ部分がまったくなかった(笑)。今回は残念でしたけど、そこはまたいつか、違う作品で関われたれたらなって思ってます」

初めての福田組、そして役作りについて

――1作目の映画『銀魂』に関してはどんな印象を受けましたか?

「キャストやスタッフ含め、大人の皆さんが真剣に遊び倒してるなって。本気で遊んで、本気で物作りをしてるなっていう印象を持ってました」

――そんな現場にどんな気持ちで入ろうと?

「特別な心構えはなかったです。主演に映画『クローズZERO』で一緒だった(小栗)旬さんがいますし、福田さんも知ってましたから(編集部注:福田監督は’13年の事務所主催イベント「ハンサムライブ」の演出を担当)。旬さんからは言われてたんですよ。『福田さんは自分たち役者の悪いようには絶対にしない監督だから、春馬も安心して入っておいで』って。他の皆さんも、ようこそ福田ワールドへって、両手を広げて待っててくれる状態だったので、入りづらいっていうところは決してなくて。実際に現場が始まってから、キャストのみんなでご飯に行ったことがあるんですけど、そこでも、みなさん、すごく福田さんを慕っているなって感じましたね」

――福田監督とはどんな話をされました? 三浦さんが演じた伊東鴨太郎は真選組参謀として政治面で活躍し、剣の腕前も一流という役どころです。

「伊東鴨太郎のキャラクター作りにおいては衣装合わせのときから細かく相談させてもらいました。原作では、過去が明らかになるまで、伊東鴨太郎というキャラクターの幼少期の影はまったく見せてない。でも、実写で生身の人間が演じるからこそ、例えば人を殺めたりするようなシーンで、ある種の逡巡を表現した方がいいのかっていう部分を話し合って。それは、本当に細かい部分でしたけど。目の動きや息遣いとか。監督はご自身のブレない物差しがあるので、現場でたびたび、「春馬、今のは表現しすぎだ」とか、細かく指示してくださいました」

――春馬さん自身は鴨太郎という役をどう捉えましたか。

「第一印象はさみしいキャラクターだなって。でも、それが大きく前面に出すぎちゃうのも違うなと思って。彼は自分の心を守るために、知識や剣の実力を高め、固めなければいけなかった。そう思い込んでしまった男の切なさがこのキャラクターに存分に含まれているなと思って。その、いわば、強さの裏にある切なさが大きな魅力の1つとして占めていると思うんですよね。でも、そこが出すぎてもいけない。だからこそ、演じがいがありましたし、演じながら、このキャラクターの魅力というものを感じる機会は多かったです」

――悪役でありながらもさみしさを感じさせるというのは難しい作業ですよね。

「そうですね。監督は「あまり伊東鴨太郎の過去を見せたくない。最後にバンと提示したいんだ」とおしゃっていたので、そこは駆け引きがありました。自分は、伊東鴨太郎の意識してないところにある——潜在的にあるようなクセを表現するかしないかっていうところで微調整をしてて。そこは監督と1カット1カット、相談しながら決めていきました。でも、心の中には、常にどこか暗い部分だったり、自分の心を守ってるからこそこういう表現になるんだっていう気持ちは潜めてました。それを表に出して表すかどうかは監督の相談でしたけど」

見どころの殺陣シーンのエピソード

――剣も一流という部分に関してはどう考えてました?

「すごく興奮しました。映画で剣を振るのは初めてだったので、すごく力が入りました。映画の撮影が始まる前に2、3度、殺陣師さんたちに時間を作ってもらって。毎回、4時間、みっちりと稽古をしてもらって。相対することになる土方役の柳楽くんとも手合わせして、作っていったんですけど、殺陣をしていると、この方とは息が合うなとか、この方とは息を合わせていかないといけないなとかがあるんです。人対人だから。だけど、柳楽くんとは、まったく手を決め込んでないところから、すでに息が合っていて。それは、殺陣師のみなさんからも言っていただいていたんですけど、合わせにいかなくても息が合うような感覚があったのですごくやりやすかったですし、楽しかったですね」

――電車の中での殺陣というアクションシーンは、SF時代劇の「銀魂」でしかないですよね。

「だから、もう少しやりたかったですね。もっと作りたかったって殺陣チームも言ってくれて。あのプロフェッショナルチームが「もっとやりたかった〜」って楽しんでくれたことがめちゃくちゃうれしかったですね」

大先輩、後輩、初共演の豪華キャストについて

――鴨太郎が帰還する真選組の雰囲気はどうでした?
 
「芝居面で一番震えたのは、やっぱり、近藤勲役の中村勘九郎さん。電車に座りながら会話をしてるシーンは、冷静に慎重に話を進めているので、感情のぶつけ合いっていうところではなかったんですけど、鴨太郎のが手がなくなってしまった後のクライマックス。こいつのことを見捨てらんないっていうことで助ける。あそこでのやりとりは、実際に演じていてジーンとくるものがあって。役者として得たものがたくさんありましたね」

――その得たたものというのは?

「なんと表現していいか……。役から出す圧もすごかったし、一方で感激もしてて。勘九郎さんの芝居を1メートルない距離で見せていただいたのは財産です。もうそれは、作品どうこうじゃない。存在感とか、間の取り方とか、長台詞を歌うように発せられてて。しかも、目の前で! もちろん、紛れもなく局長なんだけど、生ける芸術が目の前に居て、その方と密にできているっていうのは、すっごい贅沢な時間でした」

――河上万斉役の窪田正孝とは初共演になります。

「そうですね。窪田くんとも初めて現場でお会いさせてもらって。会話を交換するわけではなかったですけど、空気感を感じられたのも嬉しいことでした。あと、同じ事務所でもある吉沢(亮/沖田総悟役)くんと電車の中で対峙して、台詞をやり取りすることもすごくうれしかったな〜。個人的には特別でしたよ」

――吉沢さんは事務所の後輩でもありますね。

「じつは僕は後輩だとはぜんぜん思ってなくて。純粋に「好きな俳優さん」だなって思ってるんです。そんな彼と現場で初めてやりとりができた。そこで、やっぱりこの人のお芝居好きだなって思えてる自分がいたことが、素直にうれしかったですね」

――ご自身の登場シーンは?

「いや〜、カッコよかったっす! あははははは。暗闇に現れるので、いい感じで顔が見えないんですよ。切り上げたら、演者さんたちが宙を舞ってるって言うアクション。切った瞬間にみんなが飛んでく! それがきちっと画角に中に収まっていて。最高にいいハジケ感と、ハジけた体でちょうど鴨太郎の首から上が見えないとか。誰かが離した刀が横切って見えないとか。いろんな細工があって、おもしろかったし、ぜひ見て欲しいですところです」

――映画が完成してご自身ではどんな感想を持ちましたか?

「人はみんな孤独で、一人で、一匹狼だって感じてるところがあると思うんですよね。だけど、本当は誰も一人では生きていけないし、実際に一人ではない。でも、そのことに気づくことってすごく難しいんですよ。この映画は、何かが大きく動いたときに、人は孤独じゃないんだって気づけるストーリーになってて。鴨太郎も本当は一人じゃないのに、自分の心を守ることに必死になってしまって、大切なものを手放して来ていたんだと気づく……いや、今からでも間に合うっていうところを持ち帰っていただけたらうれしいなと思います」

――では最後に本作を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。

「この作品は今年の夏、日本中の人たちの沈んだ気持ちを全部盗んでいくんじゃないかと思ってます。日本をどのくらい元気にするんだろうって考えると、僕は楽しみしかないんですね。絶対に笑えて、絶対に興奮できて、そして、最後には、もしかしたらほろっと涙できるような、ザ・エンターテインメントになっています。ぜひ劇場に足を運んでほしいなと思いますね。とくにFINEBOYS読者のような若い男子には、この男だらけの集団の絆、信頼、友情をぜひ、観てほしいです!」

 

文/永堀アツオ 撮影/杉江拓哉(TRON)スタイリング/深海佳宏 ヘア&メイク/AZUMA(M-rep by MONDO-artist)

出典:FINEBOYS

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