軌跡

―三浦春馬さん―

2017-04-27「おんな城主 直虎」座談会

2017年4月27日 ほぼ日刊イトイ新聞の配信※ブログ投稿日は、実際の配信日で設定

 

あやや
ほぼ日刊イトイ新聞随一のテレビッ子。
どんなに忙しくても録画したドラマは必ずチェック。
毎週発表される視聴率なども無意味に把握。
幼少期から蓄積されたテレビの知識は無尽蔵。

荒井清和
漫画家・イラストレーター。
ほぼ日刊イトイ新聞にて『TVウォッチャーの逆襲』を超不定期連載中。
「写真より似てる」という高品質な似顔絵には定評が。
ドラマ、スポーツ、バラエティー番組などが好き。

森下佳子
脚本家。『JIN-仁-』『世界の中心で、愛をさけぶ』『白夜行』『天皇の料理番』など名作ドラマを生みだす。
NHK朝ドラ『ごちそうさん』で向田邦子賞を受賞。
2017年の大河ドラマ『直虎 おんな城主』を現在執筆中。

※『わたしを離さないで』の脚本も森下佳子さん


第1回 まずはデジタルの話と『直虎』の話から。

あやや いくつか、言いたいことがあります!

森下 いきなり。

荒井 よろしくお願いします、も言わずに。

あやや まず、みなさまのお手元をご覧ください。
タブレットです! iPadです!

森下 おおお。

荒井 なんと!

── これまでは、テレビ雑誌、あるいは公式ページのプリントアウトなどを座談会の資料につかってましたが‥‥。

あやや これからは電子でいきます!
もう、我々は電子です!
ネイティブデジタブです!

── デジタルネイティブ

あやや もうね、こうやってiPadをさわってね、ドラマの公式ページを見るのが情報としてはいちばん早い。
あと、ほら、予告動画なんかも観られますし。

森下 すごーい。

荒井 雑誌からデジタルに行っちゃうというのは、ある意味象徴的でもあり、悲しさもあるなぁ。
時代だなあ。

── 驚くべきことに、この座談会、はじまってから10年になろうとしてますからね。

森下 ひー、まさかそんなことになろうとは。

荒井 10年かあ。
しかし、よく続いてますね。

あやや なにしろこのコンテンツの存続に私、社会人生命をかけてますから!

森下 かけるな、かけるな。

── かけるな、かけるな。

あやや あと、もうひとつ!
言っておきたいことが!

荒井 なんですか。

あやや ‥‥今回は、遅すぎました。

森下 なにが。

あやや 招集。

── 時期が。

あやや そうなの、そうなの。
もう10年近くもやってるのに、いまだにこの座談会をいつやればいいのかわからない‥‥。

── この座談会の招集は、基本的にあやちゃんが段取りしているのです。
ちなみに今日は4月5日。

あやや 早くやりすぎると、情報が集まらない。
遅くなりすぎると、ドラマが2、3話進んじゃう。
おまけに永田の編集が遅いから「早くしてください」とか怒られちゃう。

── さらっと、人を呼び捨てにするんじゃありません。

森下 まあ、でも、のんびりやるっていうので、いいんじゃない?

荒井 そうですね。
いつもドラマがはじまったあたりに掲載されますし。

あやや すみません。

── すみません。

あやや ‥‥と! 
そのあたりのことをお伝えしたところで!
はじめましょう! よろしくお願いします!

森下 よろしくお願いしますー。

荒井 よろしくお願いします。

あやや さあ、お待たせしました!
はじまりますよー、
「春の連ドラチェック2017」!
この春スタートするテレビドラマについてあれこれしゃべっていきたいと思います!
が! まず! 
春の連ドラの前に、『直虎』の話から!

森下 なんでやねん(笑)。

荒井 はははは。

あやや ちょ、ちょ、ちょっとだけ聞かせてください。
いま、大河を執筆中の脚本家さんに直でいろいろ訊けるなんてこんな機会ないですよ、みなさん!

── 誰に言ってるの。

あやや というわけで、『直虎』!
もう、このあいだの展開が、もう!

── ここのところ大変だったね。
ええと、三浦春馬さん演じる井伊直親が‥‥。

あやや もう、春馬くーん。
ああー、春馬くーん。

森下 あややは、春馬派なんだよね。

あやや 高橋一生さんも好きですが、春馬くーん‥‥。

── しかし、あれですね、こういう言い方は変ですが、直親を、しっかり殺しましたね、森下さん。

森下 そうですね。

あやや  あの、ひとつ、訊かせてください。
森下さん、直親を、今川の屋敷に着く前に、途中で死んでしまうことにしたのは‥‥なぜ?

森下 それは‥‥ですね。

あやや ‥‥はい。

森下 史実だから!

── ガーーーン。

荒井 なんと明解な答え。

あやや 史実なの? 途中で亡くなってるの?

森下 そうなんです。
たどり着けなかったらしいんですよ。
ひどいよねー。
聞くくらい聞いてやれよ、今川もー。

── そうかあ、大河ドラマだもんなあ。
まず、歴史があるんだよね。

あやや そうなのかあ。でも、そうなのかあ。
でも、森下さん、でも、あれですよ、私、でも、もうね、でもね。

── 「でも」しか言ってない。

荒井 (笑)

あやや 私が、なにが言いたいかっていうと、高橋一生くんのことですよ!

森下 え、春馬くんじゃなくて?

あやや ん? あれ?

森下 あれ? あやや、どっちが好きなの?

あやや そのあたりがたいへんもどかしい!
ずばり、それはもう、脚本家の思うツボではないかと!

荒井 たしかに(笑)。

森下 (笑)

あやや だって、一生くん、ようやく春馬くんと昔みたいな関係に戻ったかと思ったら、またしても、あちらと思えばまたまたこちら、 みたいな関係になっちゃって。

荒井 たしかに、高橋一生さんの演じる政次を、好きになったり嫌いになったりします。

── うん、うん。

あやや 柴咲コウちゃんが言ったじゃないですか!
井戸のところで一生くんにすがりついて。
「おぬしはやむをえなかったのか!
 それともはじめから好きだったのか!」
 
森下 「裏切るつもりで裏切ったのか、 それとも裏切らざるをえなかったのか!」

── ぜんぜん違う!

荒井 まったく違う。

あやや もう、生きるべきか死ぬべきか、ですよ。
究極の二択ですよ。
ビーフ・オア・チキンですよ。

── それ、機内食

あやや そして、浅丘ルリ子様の前で、あの観念したような、切なそうな顔!
たまらん!

森下 浅丘ルリ子様、現場で高橋一生さんに、「もっと腹から声を出せ!」と言ったらしいですよ。

荒井 ひゃあ。ちょっと絵が浮かぶような。

あやや しっかし、高橋一生さん、いい役ですよね。
いま、きてますよね。
一生に何回かしかないビッグな波に乗ってる感じがします。

森下 ブレイクしましたねぇ。
3年前に、高橋一生さんがここまで跳ねると、誰が予想できたでしょう?

あやや そうそうそうそう!
まぁね、よくドラマで顔は見るし、それなりに売れてはいたし、わたしも当然名前は知ってましたけど。

森下 役者好きは知ってたけど、くらいの感じだったよね。

荒井 しかも、けっこう遅咲きですよね。
いま、36歳ですか。
このへんの年齢でここまでブレイクする人って、めずらしいですよね。

あやや めずらしい、めずらしい。

荒井 ずっと舞台に出てた人がドラマに出てブレイクした、っていうならまだわかりますけど、すでにコンスタントに出てて、急にイケメン系でブレイクした、っていう人は、めったにいない。

あやや うん、うん、ディーン・フジオカさんや、西島秀俊さんの出方とも違うし。

荒井 どこからこんなに人気になったんですかね。
『民王』とかですか?

あやや 『民王』あたりからちらちら来てるけどまだ、ブレイクって感じじゃなかったですよね。

── ぼくは『シン・ゴジラ』で知りました。

あやや 子どものころから子役やってたんですよね。

荒井 ジブリの『耳をすませば』のバイオリンの少年ですよね。

── え、そうなの?!

あやや びっくりするでしょ。
声変わりの前の一生くんなんですよ、14歳ぐらいの。
収録の数日後に声変わりしはじめたらしいですよ。
だから、ほんとうに声変わり前の、ぎりぎり最後の声が記録されてるわけですよね。

荒井 ぜんぜん声が違うから、いま『耳をすませば』を見ても、「高橋一生の声」だとは認識できないです。

あやや とにかく、なんでしょう、あの色気は。
とくに、今川と井伊の間で板挟みになって苦悩しているときの表情、浅丘ルリ子様の前で観念したときの‥‥あの表情‥‥。
あれ‥‥もう‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥。
‥‥‥‥‥‥‥‥。

── おいおい、しゃべって、しゃべって!
座談会をなんだと思ってるんだ。

あやや ぁあああ、すみません。
もうね、切なくて。

森下 好きじゃん、鶴。

あやや そう。

森下 「そう」って(笑)。

あやや でも、春馬くんが‥‥ねぇ‥‥ほんと‥‥‥‥。

── しゃべって、しゃべって。

荒井 しかし、ぶっちゃけ、イケメンひとり退場はイタイですよね。
プロデューサー的な視点でいうと。

森下 しょうがないですよねぇ(笑)。
矢本悠馬くんとかは、どうです?
イケメンじゃないけど別の個性で。
ほら、中野の息子でキャンキャン吠えてるような役で。
もう、かーわいーんだけど。

あやや ああー、あの方ですね(笑)。
よく、クドカンのに出てますよね。
『ゆとりですがなにか』にも。

── ああ、あの、焼き鳥屋のバイトだ。

森下 そうそう。
彼は大人計画の研究生だったんですよ。

荒井 でも、彼はいわゆるイケメン枠じゃないでしょ。

── あの人は、元巨人の前田に似てますよね。

荒井 誰です? 前田?

── ほら、ロッテから中日に行って巨人に来た、左の中継ぎの、前田。

荒井 ああ、はいはい、前田。前田幸長
似てるかも(笑)。

── 似てると思うんですよ。
前田幸長物語』っていうドラマがあったら主演は矢本悠馬さんで決定です。

荒井 決定ですね。ないけどね。

── ないですけどね。

あやや なんの話してるんですか。

荒井 なんでもないです。

── なんでもないです。

あやや 春馬くんなきあとのイケメンでいうと、私、けっこう、坊主軍団好き!
小林薫さんと、市原隼人くん。

森下 坊主ファン、多いですよね。
ちなみに、小松和重さんも入れてください!
私、結婚するなら昊天さんだと思って書いてんですから!
優しくって賢くって槍の名人でモノマネとかもしてくれちゃうんだよ!

あやや そうでした!
坊主ファンとして小松和重さんを見逃すわけにはいかない!

荒井 「坊主ファン」(笑)。

── 物陰で腕組んで見守ってる市原さん、もう、なんか、絵みたいですよね。

あやや 見守られてますよねー、直虎。
もう、誰とでもくっつきそうですけどね、直虎。
もうちょっと言い寄ってもいいんじゃないですか、男性陣は?
どうなんですか、男性陣?

── そんなこと言われても。

森下 まぁ、家柄もあるし、出家もしてる人だから。

あやや そうかー、でもさー。
あああ、そうだ、もうひとつ訊いていいですか!
あそこ、どういう意味なのか。
最後、今川に行きますと、春馬くんが言った日、井戸のところで会うじゃないですか。
で、抱き合っちゃうじゃないですか。
「戻ってきたら一緒になろう」って。
あのときの春馬くんは、ほんとにそういうつもりだったんですか?

── おいおいおい、そういうこと訊くか!

あやや なんで訊いちゃいけないんですか。

── そこは察するところだろう。

あやや 察するけど、いろんな察し方ができるじゃないですか。

── それでいいんだよ、それが物語の解釈というものだろうよ。
それを書いた人に直接訊くなんてもう、野暮の極み‥‥。

あやや どうなんですか、森下さん!

森下 あれは、まぁ、実際、生きて帰ってこられないと確信しているから言えるんですよね。

あやや ああ、やっぱり‥‥。

── 答えちゃったよ!

森下 あ、でも、わたしはそういうふうに書いてたけど、もしかしたら、春馬くんは「戻ってくる」という気持ちで言ってたかもしれないよ?

あやや でも、亀之丞の中身は、書いてる森下さんでしょ?

森下 だけど、不思議なもんで、私が思ってもみなかった解釈をしながら、みなさんが演じることもしょっちゅうあるので、ほんと、わかんないですよ。
私が書いたときは、もう戻ってくることは絶対ないだろうという気持ちで書きましたけど。
だから直虎も「心得た」と言えたわけですが。
演じているおふたりの気持ちは違うかもしれない。

あやや じゃあ、もしも! もしも、あのあと、直親が今川家に行って、許されて帰って来たとしたら、直虎と一緒になったんでしょうか?

── だから、訊くなって。察しろって。

森下 実際に帰ってきたら‥‥
一緒にならないんじゃないですかねー。
ふたりともけっきょく、お家大事だし。

あやや あああ、そうですよねぇ。

── 答えちゃったよ!

あやや このあと、鶴との関係は、どうなっていくんでしょう?

── いや、だから、訊くなって!

荒井 グイグイ訊きますね(笑)。
そこはたしかに知りたくない。

あやや でも、気になるじゃないですか、高橋一生くん!

森下 そんなあややに‥‥見せるだけだよ?
(ゴソゴソゴソ‥‥)

あやや え?

森下 (袋から何かを取り出す)
じゃじゃーん!
高橋一生くん、サイン入りan・anです!
せっかくなので、この度、職権濫用いたしました!

あやや あーーーー!!
ヌードのやつ、ヌードのやつ、高橋一生くんがヌードのan・an!

荒井 ああ、これはヤバい。
間違いなくお宝じゃないですか。

── すぐ売り切れたって誰かが言ってましたよ。

あやや ‥‥‥‥。

森下 そうそう、完売してたんですよ。
もう、見てたかなと思ったんだけど、その感じだと‥‥見てなかったんだね、あやや‥‥。

あやや ‥‥‥‥。
(一心不乱にページをめくっている)

── 森下さんが、本は見てなかったのかと。

あやや ‥‥‥‥見てない。
‥‥はぁぁあ‥‥こ、これは‥‥。

荒井 まぁ、こりゃ売れるわな。

あやや ‥‥‥‥。
(なめるようにページに見入っている)

── エロ本だ。

荒井 エロ本ですね。

森下 エロ本です。

あやや くわぁゎゎゎぁ‥‥‥‥こ、これは!

── いい加減にしなさい。

森下 このan・anをプロデューサーがイタズラで控室に置いといたんですよ。
そしたら、まぁ、一生さんはお仕事なのでもちろんとくに照れることもなく、おもしろくもなかったんですが。
おもしろかったのは小林薫さんがパラパラとページをめくりながら「俺にはもうこんな仕事こねぇんだろうなぁ」って。

あやや ははははは。

荒井 なくはないでしょう、小林薫さんなら。
an・anじゃないかもしれないけど。

森下 ねぇ、なんなら『直虎』で龍潭寺の行水シーンをおつくりしましょか?とか、思っちゃいますよ。
あ、あとね、すごいなあ、と思うのは、これ、高橋一生さんがブレイクしてから撮ったんじゃなくて、1年ぐらい前にもう撮ってたんだという噂。

あやや えええーーー、そうなの!

森下 ほんとだとしたら、an・anの嗅覚ってすごくない?

あやや すごい、すごい!
ああ、私もその役がやりたい!
イケメンが売れる前にヌードを撮る仕事をしたい!

── こらこらこらこら。

あやや an・anの男優ヌードって、向井理さんが印象に残ってるんですけど、あれが最初?

森下 ちがうよ、モックンだよ。

あやや ああ、モックンだ、モックンだ。

荒井 モックンのは覚えてますよ。
けっこう衝撃的で話題になった。

あやや じゃあ、この感じで春馬くんも‥‥。
いや、春馬くんは違いますね。
ここで脱ぐ感じじゃない。

森下 あー、そうかも。

あやや 三浦春馬くんって、王子様風イケメンなんですけど、ときどきハッとするような深みのある表情をするのがいいんですよね。
森下さんが脚本の『わたしを離さないで』でもそうだった。

荒井 かと思うと、紙コップをくわえてふらりと現れたりとか。

あやや そうそうそう、紙コップ!
現場にふらりと現れた春馬くんの口に紙コップ(笑)!
あー、思い出した。

森下 でもね、春馬くんのなにがすばらしいって、ミュージカルだと私は思うんですよ。
『キンキーブーツ』のローラがすばらしかったんですよ。

あやや そうなんだー。
たしかに、肉体系の魅力、ありますよね。
体幹がいい、みたいな。

森下 あと、今回の『直虎』をやりながらふと思ったんですけど、春馬くん、これからは、悪い役をやったら、おもしろいんじゃないかと。

荒井 ああー-、いいですね。

森下 悪い三浦春馬くんが、観たい。
いま、ものすごくそう思ってるんです。
この人を正統派の美少年だけにしておくのは、もったいないんじゃないかと思って。
すんげー悪い、悪いのに逆らいがたい悪の華みたいな美青年を一回やるべきだ(笑)。
おじさんになる前に!

あやや 賛成、賛成ー!
悪役すっごい光りそうですね。
春馬くんって、最高の笑顔を決めたときに、いい意味で、完全に信用できない感じがちょっと、するんですよ。
なに考えてるんだろう、みたいな。
そういうムードが混ざるから、観ていて気持ちが揺さぶられるんです。
その春馬くんが黒幕の役とかやったら、すごくおもしろそうですよ。

── 『直虎』も、信用がおけないはずの鶴、高橋一生さんのほうが信用できるんじゃないか、っていうような、変な逆転現象がありましたよね。
まっすぐすぎる笑顔の三浦春馬さんのほうがなんか裏があるんじゃないかというような。

森下 あ、それはね、芝居と芝居がぶつかったんですよ。
わたしが書いたときの想定では、どちらかというと「直親正義」寄りに書いたんですよ。

あやや え? どういうことですか?

森下 三浦春馬さんの亀を基本的には鶴に警戒心はあるもののど真ん中のまっすぐな男に、高橋一生さんの鶴を引け目はあるものの信用のおけない男に書いているんです。
最終的に、13話からの「城主編」の鶴を観てもらったらわかるんですけど、私が頭の中で動かしていた鶴は、はじめからあの「城主編」の鶴なんです。

── へぇーーー。

荒井 おもしろいです。

あやや いま言われて思ったんですけど、たしかに、鶴をどう解釈していいか、難しかったんですけど‥‥。

森下 私はそこまで難しくするつもりはなかったんですけど、仕上がったものを観て、自分もちょっと混乱するんですよ。
「なんでそこで目が潤んでんの!」とか(笑)。
「え、ちょっと待って、こうなると悪いのどっちだよ!」みたいな。

── うわぁ(笑)。

森下 あれは、私が思うよりウェットに解釈した高橋一生さんと、逆に、私が思うよりドライに解釈した三浦春馬くんが化学反応を起こした結果、と私は見ています。
確認したわけではないので、あくまで妄想ですが。

あやや それで、視聴者にもいろんな解釈の幅が。

── 逆に言うと、だからドラマはおもしろいっていうことですね。

森下 ホントに!
そういうの見ると、超幸せな商売してんなぁ私は、みたいな気になります。
紙に書いた人が実際に生きてて出てきてるみたいな気になる。
そのギャップがね。

あやや でも、私、高橋一生さんにちょっと気持ちを揺らされるときもありましたけど、基本的にはずっと春馬くんに気持ちを重ねながら観てましたよ。
話がぐるっと戻りますけど、しっかりとした最後の花道を書いてくださって、森下さんにありがとうと言いたいです。
まあ、悲しい花道でしたけど。

森下 ねぇ、悲しかったねぇ。

── そのように、しんみりと話が落ち着いたところで、みなさんにぼくが言いたいことは、ここにいたって、まだまったくこの春の連ドラの話をしてないってことです!

荒井 約1時間、過ぎましたかね。

あやや ひーーー、はじめます!
というわけで、次回より本編開始!

── とほほ。

 

出典:ほぼ日刊イトイ新聞

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