軌跡

―三浦春馬さん―

2012-09-06「五右衛門ロックⅢ」インタビュー

2012年9月6日 e+Theatrix!の配信
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以下、配信記事より

ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』で三浦春馬劇団☆新感線に初参加![インタビュー]

過去に二度、地球ゴージャスのステージを経験し、舞台俳優としての素質を眩しいほどに発揮させていた三浦春馬。彼が次に挑むことになった舞台が、劇団☆新感線ZIPANG PUNK~五右衛門ロックIII』だ。この作品はこれまで、2008年に『五右衛門ロック』、2010年に『薔薇とサムライ~GoemonRock OverDrive』として上演し大好評を博した五右衛門シリーズの第3弾。天下の大泥棒・石川五右衛門が今回は日本を舞台に大暴れする、痛快無比な大冒険活劇となる。劇団の看板役者、古田新太がもちろん今回も五右衛門を演じるほか、蒼井優らがキャスティングされているこの豪華なステージで、三浦は明智心九郎という"名探偵"的な役まわりで登場する予定だ。

■子供から、おじいちゃん、おばあちゃんまでもが一緒に楽しめるような舞台になりそう

――今日は宣伝ビジュアル用の撮影があったそうですが、ご感想は?

新しい自分が見えました! 善人っぽい表情と悪人っぽい表情を両方撮ったんですが、なかなかこれまで、悪人っぽい役をやらせていただいた経験がなかったので。新しいことに挑戦させていただいている感じがして、とても楽しかったです。

――劇団☆新感線には今回が初めての参加ですね。このお話をいただいた時、まずどう思いましたか。

 初めてお話を聞いたのが、ちょうどまだ地球ゴージャスの公演中で。高揚していたせいか、あまりちゃんとは覚えていないんです(笑)。だけど、もちろんすごくうれしかったですよ。

――新感線にはこれまでどんなイメージをお持ちでしたか。

まずは「すごく派手な劇団!」ってことですね。すごくパワフルで、日本の最先端の劇団だなあって観るたびに思っていました。まさか自分がその舞台に出ることになるとはまったく想像もしないで、その時は観ていたんですけどね。

――地球ゴージャスに出ている三浦さんの姿を拝見していて、新感線の舞台にもとても似合いそうだなと思っていました。

ありがとうございます。僕のファンの方にも同じように言って下さる方がいまして、今回のお話をすごく喜んでくれています。

――今日の時点では台本はまだですが、プロットを読んだ感想はいかがでしたか。

物語自体はきっとわかりやすいものにはなりそうだなと思いました。たぶん子供から大人まで、おじいちゃん、おばあちゃんまでもが一緒に楽しめるような、そういう内容になるんじゃないかな。蒼井優さんが演じる役との恋愛部分も少しありそうだし、見せ場はとってもたくさんありそうだな、うれしいな!と思いましたね。

――殺陣もありそうですね。

そうですね。ただひとつビックリしたのが、古田さん演じる石川五右衛門と僕が演じる明智心九郎という役が、同等に張り合ったり敵対したりする立場だったこと。僕は勝手なイメージで、たとえば古田さんを慕う役柄なんじゃないかって予想していたので。

――子分とか?

そういう立ち位置なんじゃないかと。「石川さん!」って言ってついていくような。

――それが、意外と五右衛門とがっぷり戦わなきゃいけなかったり?

そういう時間帯もあるかも……?という感じ、です。

――今回、歌ったり、踊ったりするシーンはありそうですか。

どうなんですかね、踊るのかなあ。でもなんとなく、踊りはないんじゃないかなあって気がしています。時代劇だから、着物でもありますしね。

■舞台での限界をどんどん追求していくことが、とても気持ちいいんです

――古田さんとはこれが初共演ですね。どんな印象をお持ちですか?

人間味がない、というか生活感がまったくない! なんて、古田さんの目の前では言えないですけど(笑)。いや、人間離れしている感じがするんですよ。暗いところからスッと出てきて、いきなりすごいことをして、暗闇の中にまた帰っていくような。だけど、実はもう2回くらい飲みに連れていってもらったことがありまして。だから、それまではそういうイメージを持っていたわけなんですけど、実際にはとても優しかったです(笑)。

――蒼井優さんとも初共演なんですね。

そうなんですよ。本当にいつも心に刺さるお芝居をする方だなあって思って、とても尊敬している女優さんです。淡い感じをきちんと出せる女優さんが僕は好きなんですが、舞台を観に行った時に挨拶しに行くと、意外にエネルギッシュなところが垣間見えたりして、そういうギャップも素敵だなと思いました。

――三浦さんにとって、映像とは違う舞台ならではの楽しみとは。

毎日がアツくいられることですね。とてもエネルギッシュな自分になれるので。地球ゴージャスの舞台では歌って踊って殺陣してっていう、そういうものをずっとやらせていただいてきて、そうやって舞台での限界をどんどん追求していたんです。それがとても気持ちよかったし、だからこそどんどんレベルアップしていける自分がいたんじゃないかなとも思う。そこで感じるお客さんの声援や歓声も、とても自分にとってしみるものでした。一生懸命やるとか、ギリギリを追求するといろんなものが感動的に見える。それが舞台だなと僕は思うんです。だから今回もそうするつもりです、果てしなく疲れるかもしれないけど(笑)。それでもやっぱり……、舞台は好きですね!!

――本番に向けて楽しみにしていることというと?

まずは、飲み会(笑)。あとは、見せ場がどういったものになるのかなということですね。いのうえさんにどういう演出をつけてもらうんだろうとか、ケチョンケチョンに古田さんに言われるのかなーとか。でも、そういうことも楽しみだったりします。「なにクソ、このやろー」って思うかもしれないし、全然そんなことはなかったりするのかもしれない。どんな感情がそこで待っているのかが、今から楽しみです。

――ちなみに、ホメられたいほうですか?

ホメられて伸びるタイプだと言われますし、自分でもそう思う(笑)。でも、もしもケチョンケチョンに言われたとしても、がんばりたいですけどね。

――では最後にお客様に向けて、三浦さんからぜひお誘いのメッセージをいただけますか。

カンパニーのみなさんに負けないくらいの、努力をしていきたいと思っています。稽古場での時間の使い方を一生懸命考えて、無駄にしないようにしたい。いや、本当にがんばりますよ(笑)!!

 

〔取材・文/田中里津子〕
〔インタビュー写真/平田貴章〕
〔ヘアメイク:西岡達也(ビタミンズ)〕
〔スタイリスト:高橋毅(N・E・W)〕

出典:e+Theatrix!

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