2011年1月7日 「大切なことはすべて君が教えてくれた」公式HP配信
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インタビュー vol.01
出典:「大切なことはすべて君が教えてくれた」公式HP
戸田恵梨香さん×三浦春馬さん 特別対談
――まず、月9初主演の感想と意気込みをお願いします。
戸田 私にとっては、月9とか木10とかっていう枠は関係なくて、ひとつの作品としてどうなのか、ということしか考えてないので、「月9初主演」と言われても、「いや~、どうですかね?」って感じです。私がこの役をやることによって、この作品がどうなるかを楽しんでもらえるといいなって。これから先、新しいとか古いではなく、ずっと残っていくような作品になればいいなと心から願っています。
三浦 久しぶりのドラマですし、フジテレビの連続ドラマは初めてということもあって、慣れないこともあるかもしれないですけど、でもキャストの方たちの中で「三浦春馬、頑張ってるよね。いい芝居してるから僕たちも頑張っていければいいよね」なんて思っていただければ嬉しいですし、スタッフさんも「三浦春馬も頑張ってるから、オレたちもいい作品作ろう」って思ってくれるような、そんな芝居をしたいと思います。そして視聴者の方にも「こういう演技ができるんだ」って新しい僕を見せたいです。ドラマのテーマに関しても、答えがないようなものですが、一緒に考えてもらえるような…それを丁寧に、微妙な心情の変化とかも繊細な芝居をして届けられればいなと思います。
――今回の役柄をどのように演じようと思っていますか?
戸田 この作品の前の「SPEC」でのキャラクターがとても個性的な役だったので、この夏実という役をいかにナチュラルな25歳の女性にできるかっていうことを考えています。そこを1番に大切にしていきたいです。あとは、修二を愛するひとりの女性として、キュートで可愛らしい女性にできればと思っています。
三浦 年齢的には大人なんだけど、少し大人になりきれてない部分も持ち合わせていて、とても、真面目で誠実な、そういう修二をしっかりと演じようと思っています。夏実のことをすごく深いところで愛しているっていうところを一生懸命演じられればいいなと思っています。
――最初に今回の企画を聞いたときの感想を教えてください。
戸田 本当に挑戦している作品だと思いました。違う方向から見たら、これはとても偽善なドラマなので。それが偽善ではなくて、そういう汚いところとか、きれいなところも見せていくべき…大人たちの汚いところも子どもたちに信頼してもらえるような、説得力のある内容で、ちゃんと向き合っていかないといけない作品だなと。難しい作品だと思いました。
三浦 僕はどちらかと言うと、先生や大人たちの考えよりは、生徒側の気持ちの方がまだ理解している年齢なのかなと自分では思っています。性教育の話も出てきますけど、修二のセリフは胸に染みましたし、共感できることを言っていたので、純粋に感動しました。僕が受けた感動をそのまま届けられればいいなと思いました。
――初共演ですが、お互いの印象を。
(お互いに「もう好き勝手言っちゃってくださいよ~」と言い合う)
戸田 こんな感じでリラックスできる空気を持っている方だなと。そういう感じで撮影も挑めればいいなと思っています。
三浦 最近のドラマとか見てます。純粋に尊敬してます。
戸田 すいません。言わせてるみたいで(笑)。
三浦 いえいえ(笑)。これから勉強させていただければいいなと思っていますし、恋人役なので、こんな僕でも何かサポートできることがあれば、していきたいなと思ってます。
――結婚を3ヵ月後に控えたカップル役ですが、それぞれ相手の役をどう思いますか?
戸田 難しいな…。日本の文化って、女性が1歩下がって男性を立てるっていうのがあるじゃないですか。それを正しいというのが良いのか悪いのかわからないけど、私もそれはとても大事なことだと思います。でも、修二と夏実ってそれが逆転していて。だから夏実が2話や3話で、「すべて私が決定しなくちゃいけないの!」って。きっとそれは彼女がずっと悩み続けていたひとつ問題点だと思うんです。私も夏実と同じで、自分の考えも述べるけど、でもやっぱり男性にサポート、フォローして欲しいという気持ちはあるんです。だから、修二は女性を迷わせる男性だなと思いますけど(笑)。それをうまく2人で作っていければいいなと思ってます。
三浦 夏実のキャラクターは好きな方で。引っ張ってくれるのが、心地よかったみたいな修二ですが、僕自身もそれが嫌いじゃないです。でも気持ち的には引っ張っていきたいっていう気持ちもあるんですけど(笑)。夏実は、とても前向きですし、いい女性だと思います。
――カップル役の雰囲気作りをするために、お互いに「こんな風にして欲しいな」という要望や希望はありますか?
戸田 確かに夏実と修二は、すでに恋愛が始まっていて結婚をするという第2のスタートから、ドラマが始まるんですよね。お互いイチャイチャしたいとか、常に一緒にいたいとかいう時期は終わってるのかも。でも深い信頼と深い愛情があって、お互いが自然にいられる状況を作らなくてはいけないな、とは思います。でも現場で会うことって少ないかもしれないけど、会えた時の現場作りというより、プロデューサーさんや監督さんとも一緒にご飯を食べにいければいいなと思います。プライベートな空間で話しをして、ナチュラルでいられるくらいの関係性を作っておかないと現場で間に合わないと思うので。現場では気負わずできれば。
三浦 会った時は優しくします(笑)。
戸田 えっ!会ってない時は優しくないんですか!? なんか怖いな(笑)。
三浦 いやいや。そうじゃなくて…優しくします。「風邪ひかないでね」とか声をかけたりして(笑)。あとは…これをやったら喜んでくれるかなってことを考えてやっていこうと思います。
戸田 本当ですか! 期待してます(笑)。
――タイトルについて思うとこ。“大切なもの”とは何か、“君”とは誰か、など、このタイトルについてどう思いますか?
戸田 修二目線なのかな、と思っています。それがもしかしたら、ひかりに対するふたりの思いかもしれないし。ひかりの存在によってふたりがそれぞれお互いのことを改めて考えさせられて…。お互い信頼できるのか、本当にこのまま結婚していいのかと考えさせられる、そのきっかけはひかりだと思うので。
三浦 もう僕の言いたいことはすべて言ってくれました。異論はありません(笑)。この作品に関しては、感じることは人それぞれで、それは見た方がどうにでもとらえてくれればいいのかなとも思っているんです。「修二はひかりに大切なことを教えてもらったんだ」でも、夏実でもいいですし。
戸田 最終回が楽しみですね(笑)。
――もし自分の恋人ないし婚約者が同じような状態になったら、どういう対応をすると思いますか?
戸田 自分を疑うかもしれないですね。もし自分がちゃんと修二と見つめ合っていたら、修二は過ちを犯さなかったかもしれないな、とか、修二にウソをつかせているのは自分じゃないかとか…。わからないけど、もし何も知らない時に「ごめん。オレ、寝ちゃったんだ」って言われたら、修二に対して怒りがあっても最終的に自分を責めると思います。だから許す許さないも大事だけど、そこをいかに自分と修二で向き合って、どう乗り越えていくのかを大事にしたいなと。許せないからといって「じゃあ、結婚はしない」なんて、そんな簡単なものじゃないと思うし。それほど浅いものじゃないと思うんです。ちゃんとお互いしっかり話し合ってから、結婚まで進めるかなと思います。
三浦 どうなんでしょう…。僕もこういう経験はないので(笑)。その時にならないと、自分でどう対応するかって言われたらわからないですけど、でも許したいなって気持ちはあるんですよね。この先どうなるかわからないんですけど、夏実にそういう部分が出てくるのか、出てこないのか…。
――教師という役柄、生徒たちを相手にすることについて思うことは?
戸田 1話で修二が担当している親から「つい最近まで2人とも子どもだったじゃないですか」っていうセリフがありますがけど、本当にそうで。でもどれだけ年を重ねても子どもな人はいるし、年齢は基本的に関係ないと思ってます。教師だからこういう風に演じようではなく、子どもたちと同じ目線で向き合うことが大事だと思ってるので、教師ではなく夏実として向き合っていければ自然に教師になれるのかなと思っています。
三浦 修二は生徒に人気の先生。戸田さんも言ったように、上から目線じゃないっていうところから入っていくと思うんですね。やっぱり若くて、新しい先生って人気があったりしますし。そういうのを見てきたので、そういう部分をなにかしら出していけたらいいなと思います。爽やかな感じも出しつつ。先生も一生懸命に悩みながらも、出てきた言葉を素直に出す…その一生懸命さ、そういう部分を出したいですね。
――夏実と修二にとっては試される愛が描かれます。おふたりが、「自分が試されてるな」と思った出来事はありましたか?
戸田 それは今だと思います。「SPEC」をやってる最中に月9の話をいただき、「阪急電車」の撮影にも入る。すべて同時のスケジュールは本当に試されてるなって思いますね。私がこのスケジュールの中で、それをどう乗り越えていけるかっていうのは自分自身で楽しみだし、逆に追い込まれた方が考えられるタイプなので。いい意味でこういうタイトなスケジュールでよかったなと。だから夏実をもっともっと大切に演じられると思うし、もうひとつの作品も大切にできる。頑張りたいです。
三浦 僕もこの作品ですかね。初の教師役ですし、「三浦春馬にはまだ早いだろ」っていう声も多分あると思います。そこは気にせずに、繊細なお芝居が要求される内容だと思ってるし、扱っているテーマも最初はフワフワしてて本当に包み込んでいかないと、ガチっと決まっているものじゃなので。そういうところは挑戦していく意味で、自分もいい芝居できるか試したいし、試されてるんじゃないかなと思います。
――最後に、改めて番組の見どころをお願いします。
戸田 どれも大切なシーンなので。作品全体的にみて、修二と夏実がどうなっていくのか、その過程がみどころだと思うし。私は視聴者の方がどう受け取るかが逆に見どころかなと思っています。
三浦 修二の気持ちも回を重ねるごとに僕は共感できるし、女性から見ても男性から見ても共感できる部分があると思っています。今週は男性目線、来週は女性目線とかいろいろな描かれ方をしています。それだけじゃなくて、本当にドキドキ感が1話の中にたくさん詰まってる。自分で台本を読みながらドキドキしてます。そういうところがすごくおもしろいところじゃないかなと思います。
以下はサイト内の「フォトギャラリー」より
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