軌跡

―三浦春馬さん―

2009-03-17「星の大地に降る涙」岸谷五朗×三浦春馬 インタビュー

2009年3月17日 e+Theatrix!の配信
※配信元の記事は削除済です
※ブログ投稿日は、実際の配信日で設定

 

以下、配信記事より

地球ゴージャスプロデュース公演Vol.10『星の大地に降る涙岸谷五朗×三浦春馬

■初めて地球ゴージャスの舞台を観たとき、「あそこに立ちたい!」と思いました(三浦)

――三浦さんはかねてから地球ゴージャスの舞台に出たいと熱望されていたそうですが。

三浦 はい。初めて拝見したのは『クラウディア』だったんですけど、凄い衝撃で…「自分もあそこに立ちたい!」って思いました。こうして実現出来てうれしいですね。

――岸谷さんは三浦さんを役者としてどのようにご覧になっていましたか?

岸谷 彼の中で“引き出し”という表現はまだ早いんだろうけど、とにかくまだまだいろんな要素を持ってる役者ですよね。本人もまだ気づいていない魅力や才能も絶対あるはずで、それが今回、舞台という春馬にとって初めての場所でどんな形で出て来るのか非常に楽しみです。

――立ち回りなどはすでに稽古されているとか。

岸谷 今回もエンターテイメント作品ですからね。たくさんの肉体表現が必要になります。歌であったり、踊りであったり。プロの仕事としてフルショットで見られるのは春馬自身初めてだと思うし。体が動いてから声が出る、肉体で表現してからセリフが発せられるみたいなところがありますから。

三浦 殺陣はあまり経験がなかったんですが、姿勢ひとつで強く見えたり機敏に見えたりするので、やってみて「これはやっぱり練習しかないな」って思いました。発声も難しいですし。でも稽古は楽しいですよ。これが本番の舞台につながっていくんだって思うと、倍楽しい。

岸谷  舞台に立つための準備が今から始められてるっていうのはすごくいいこと。やる気、意気込み、そういうものを、春馬はスッゲェ持ってるよな。

三浦  「初舞台、不安でしょ?」って思う人も多いだろうけど、それはまったくないんです。五朗さんもちゃんと支えてくださってますし、スタッフの方々もいろいろアドバイスしてくれるし。みんなのサポートが“そこ”へ連れてってくれるという信頼感が常にあるので、一生懸命やれば何の不安も迷いもない、そう思ってます。壁が出て来ても真正面から向き合うし、力を貸して欲しい時は素直に頼ればいいんだって。

岸谷  カッコつけてる場合じゃないからね。たぶんね、いい稽古場ってカッコつけてる奴は1人もいないんですよ。春馬もこういう男だから、稽古場に合ってると思いますよ。なんかもう…ハダカになってないとダメな場所なんでね。特に地球ゴージャスの稽古は期間が長いから、知らないことだらけだろうけど、この「やってやる!」って気持ちを持ってれば、あとはもう何でもいいってくらい。笑顔も似合うしね(笑)。

三浦  五朗さんは初めてお会いしたときから普通にあったかくて兄貴肌な人。しっかりついて行こうって思ってます。

■これは『クラウディア』に続き、反戦をテーマにした作品なんです(岸谷)

―― この『星の大地に降る涙』は地球ゴージャス初の歴史ファンタジー。物語の着想はどのあたりから出て来たのですか?

岸谷 僕の中では『クラウディア』に続き、反戦をテーマにした作品にしようと思うんです。反戦の物語なんていつかはなくなればいいと思っているんですが、今の時代にはやっぱり絶対必要だし…。
  今作も群集劇であり、主題歌で影響力のあるミュージシャンと組んでいます。ラブ&ピースじゃないですけど、歌ってたくさんの影響力とメッセージを持って外へと出て行ってくれるので。

――『クラウディア』では桑田佳祐さん、今回はEXILEとのタッグですね。

岸谷 メンバーが僕の舞台を観てくれていて、お互いのエンターテイメント性が一致したのかなって。今、テーマ曲を書き下ろしてもらっているところです。

――三浦さんは“反戦”というテーマについてどう感じましたか?

三浦  授業でベトナム戦争のドキュメンタリーフィルムを見たことを思い出しました。戦地にいる若い兵士が手紙を書くシーンで…あまりにも悲惨な状況で、愛する人へ手紙を書かなきゃ頭がおかしくなってしまいそうだ、でも何を書けばいいのかわからないっていう彼らの姿。18年間生きて来てそれが戦争を感じた一番最近の記憶ですが、今も昔も人間の気持ちって変わらないと思うし、あのとき自分が考えたり感じたりしたことを、この作品を通して何かしら伝えられたらいいですね。

岸谷  パンは作れないけれど心に栄養を与えられるのが演劇。今回もホントに強者たちばかりが、エンターテイメントを作るべく集まってくれてました。役者は稽古にしろ本番にしろ、体力の限界まで…それこそ命がけで舞台に立っています。ぜひ劇場でこの作品に出会って、小屋にいる間は大笑いして楽しんで欲しい。それで帰りの電車やベッドの中なんかでふと物語に込められたテーマに思いを馳せてもらえたら、というのが僕のいつもの思いです。みなさん、ぜひ劇場に鳥肌を立てにきてください!

三浦  そうですね。僕も『クラウディア』を観た時に鳥肌が立ちましたし、今回もそれに負けないくらいの素晴らしい舞台にして行きたいと思います。歌って、踊って…画面では今までお伝え出来なかった新しい僕を観て欲しい。その日を楽しみに待っていてもらえたらうれしいです。

 

[取材 文:横澤由香/撮影:清水小弥太]

出典:e+Theatrix!

f:id:hm-eternally:20220315162133j:plain

f:id:hm-eternally:20220315162137j:plain

 

掲載内容の著作権及び商標権その他知的財産権は、配信元または当該情報の提供元に帰属します。

 

ブログ投稿記事を纏めたライブラリーサイト